うちラテ

おうちバリスタを目指そう!家庭用エスプレッソマシンの基本操作

初心者向きのデロンギEC200Nを例として、家庭用エスプレッソマシンの基本的な操作の流れをご紹介します。

1. 給水タンクに水を入れて、電源を入れる

給水タンクに水を約1.0L入れます。水は、市販のミネラルウォーター(軟水)もしくは、水道水をろ過した水を使用します。給水タンクをマシン本体にセットして、マシンの電源を入れます。

2. マシンの湯通し

マシン内部を温めることで、より良い状態のエスプレッソを抽出するのが目的です。また、カップをお湯で温めることが出来るので一石二鳥です。(※カップは容量180ml)

フィルターを付けたホルダーをマシン本体にセットします。ダイヤルを右に回してヒートランプを点灯させます。抽出温度になったら緑色の「OKランプ」が点灯します。ヒートランプのダイヤルをさらに右に回して、お湯を出しホルダーとカップを温めます。お湯を止める場合は、ヒートランプの位置までダイヤルを左に回します。

3. 豆を挽く

OKランプが点灯するまでの時間を利用して、コーヒー豆(2杯分約14g)をエスプレッソ用に挽きましょう。(※カフェポッドを利用する場合は、この手順を省きます。)
ここでは、ボダムのBISTROグラインダーを使用します。エスプレッソ用の挽きに目盛りに設定します。

4. タンピング

ホルダーをマシン本体から外し、フィルター内の水滴をふき取ってから挽いたコーヒー粉をフィルターに詰めていきます。詰めた後は、手のひらを使って表面を平らにしていきます。フィルターの表面を平らにする作業を「リベリング」といいます。

表面を平らにしたら、タンパーを使って粉を押し固めます。この作業を「タンピング」と言います。2回に分けて粉を押し固めます。
1回目は、表面が水平になるよう垂直な力で軽く押さえます。2回目は、約15kg程度の力で垂直方向に力を入れて押し固めます。最後にタンパーを1~2回転させて、表面を磨きます。

カフェポッドを使用する場合は、カフェポッド専用のホルダーにカフェポッド(44mm)を挟みます。

5. エスプレッソの抽出

タンピング後は、ホルダーをマシン本体に装着します。ヒートランプの「OKランプ」が点灯したら、抽出ダイヤルに回してエスプレッソを抽出します。

基本的に抽出ダイヤルに合わせたタイミングから約20~30秒でエスプレッソを40~50mlを抽出します。この基準を元に抽出したエスプレッソの抽出具合を観察します。抽出スピードが遅い場合は、粉を詰め過ぎ、またはタンピングが強かったりしていることが原因です。逆に抽出スピードが速い場合は、粉の量が少ないか豆の挽きが粗いなどが考えられます。

6. スチーム

エスプレッソの抽出を終えたら、ダイヤルを左のスチームの位置に回します。スチームも使用準備が出来たら「OKランプ」が点灯します。約1~2分待ちます。その間に、ミルクピッチャーに冷えた牛乳を約150ml入れます。

「OKランプ」が点灯したら、マシン上部にあるスチームノブを一度開放してノズル内の水滴を取り除きます。(※やけどに注意してください。)

  1. ノズルの先端をピッチャーの液面に沈めます。
  2. スチームノブを開放します。
  3. 空気を含ませて泡を作ります。(※約6秒間)
  4. ノズルをピッチャーに深く沈めて大きな泡を潰しながら、撹拌します。
  5. ミルクの温度が約60℃になったらスチームをやめます。(※ピッチャーの側面を手で触れて熱くて1秒以上触れられない時が約60℃)
  6. スチームが完全に止まった状態で、ピッチャーをノズルから離します。
  7. ノズルに付着したミルクを濡れた布巾などで拭き取り、スチームを空吹かしさせノズル内のミルクを取り除きます。
  8. 出来上がったフォームミルクに大きな泡が残っていた場合は、ピッチャーの底をテーブルに軽く「トントン」と当てて泡を潰します。

そして最後にエスプレッソを抽出したカップの中にフォームミルクを入れて、カフェラテ(またはカプチーノ)の完成です。

あとは、マシンの掃除を行って終了です。スチームノズルのミルク汚れと、抽出口・ホルダーのコーヒー汚れを取り除きます。掃除を怠ると故障の原因に繋がりますので、使用後は必ず毎回掃除を行いましょう。


以上で簡単ではありますが、家庭用エスプレッソマシンの基本操作の説明を終わります。