おうちバリスタを目指そう!スチームミルクの作り方
- 2016年10月14日更新
- 基本操作
スチーム動画
スチームミルクの作り方
それでは、スチームミルクの作り方をご説明します。
1. スチーミング前に空吹き
3秒ほど空吹きさせて、ノズル内の水滴を取り除きます。
2. ノズルの先端をミルクに沈める
スチームノズルの先端をミルクの中に沈めます。あまり深く沈めないで大丈夫です。ただし、スチーム開始時に先端がミルクから出てしまわないようにしましょう。
3. 空気を含ませる
スチームノブを全開にしてスチームを行います。スチーム開始時は、ミルクの対流を作るためノズルの先端はまだミルクの中に沈めた状態にします。
ミルクがピッチャー内で回転し始めたら、ノズルの先端を液面から少しずつ出していき、約10秒間空気を取り込みます。空気を取り込む際は、極力大きな泡を作らないことです。家庭用エスプレッソマシンの場合、スチーム後半で威力が落ちることがあり、泡を潰せなくなりますのでご注意ください。また、ミルクの温度が40℃になるまでにこの作業を終えましょう。
4. 撹拌させる
空気を取り込み、泡を作ることができたら、今度は「撹拌」を行います。ここでいう「撹拌」とは、ミルクの泡と液体をよくなじませる意味の事です。「スチームミルク」は、液体と泡が混ざった状態のことです。ラテアートを描くためにはこのスチームミルクがとても重要になってきます。
5. 適温でスチームを止める
撹拌をはじめ、ミルクの温度が60℃あたりになったら、スチームを止めます。約60℃のタイミングは、ピッチャーの側面を指で触れて1秒以上触れていられない状態になった時です。(※熱の感じ方は、個人差があります。)スチームが完全に止まってから、ピッチャーをスチームノズルから出します。
スチームを止めた後は、濡れた布巾などでノズルに付着したミルクをふき取り、スチームの空吹きをさせてノズル内に入り込んだミルクを排出します。
6. 残った泡を潰す
撹拌で潰せなかった泡を潰します。ピッチャーの底をテーブルに軽く「トントン」と2回ほど叩いて、泡を潰します。また、ミルクの泡と液体が分離しないように、ピッチャーを回してスチームミルクをかきまぜます。目立つ泡がなくなるまで、この作業を行います。(スチームの上手な方は、この作業を行う回数が少ないです。スチーム上達の目安になります。)
7. スチームミルクの完成
きめ細かい泡と少しトロっとした質感、シルクのように光沢がでている状態が理想です。
【補足】
撹拌時のミルクの回転について補足説明します。撹拌時のミルクの回転は、2通りほどあります。
縦回転
スチームの噴射先をピッチャーの側面に当てて手前から奥に回転をかけていきます。スチームの威力が弱い時に使いやすい回転方法だと思います。
斜め回転
名前の通り斜め方向の回転をかけます。スチームの噴射先をピッチャーの底面と側面の間(滑らかに曲がっている箇所)に当ててピッチャーを少し手前に倒す。スチームの威力がある程度あると簡単に回転する。ただし、手前にピッチャーを倒し過ぎると、スチームの勢いでミルクがこぼれてしまうのでご注意ください。(※以下の写真を参照)
以上でスチームミルクの作り方を終わります。上記内容はあくまでも個人的な経験をもとに説明しています。正しいとか間違っているなどは、ご自身で判断願います。