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コーヒーグラインダーの選び方

コーヒーグラインダーの価格帯は、1万円から8万円までのものが一般的に普及しています。エスプレッソ用の極細挽きが出来るマシンは高性能なので、家庭用エスプレッソマシンよりも平均価格は高いです。しかし、エスプレッソマシンよりも故障率がかなり低いので、一度購入すれば長い期間使用できます。

エスプレッソ用のコーヒーグラインダーは、ほとんど海外メーカーの製品です。ですので、購入するには、国内にある正規代理店やネットショッピングを利用します。国内の正規代理店で購入するメリットは、代理店の保障が付いている場合が多く、万が一故障したとしても保障期間中であれば、無償で修理を行ってくれる場合があります。あと、日本語のオリジナル取扱説明書も付属する場合もあり、安心して使用することが出来ます。また、製品保証を日本国内で受けることが出来て、対応が早いです。

ここでは、家庭用エスプレッソマシンに対応した家庭用コーヒーグラインダーをご紹介します。なお、ここでご紹介する内容は、個人的な見解ですのでご理解下さい。

家庭用低価格コーヒーグラインダー(価格:1~3万円)

この価格帯に入るのが、デロンギ KG364J、ボダム BISTRO、デバイスタイル GA1、メリタ VARIO-E(CG-121)、メリタVARIO-V(CG-122)です。

エスプレッソ用の極細挽きに対応した最低ラインの製品です。初めてグラインダーを購入される方にオススメの製品となっています。国内の家電量販店で見かける製品も多く、フレンチプレス用やドリップ用、エスプレッソ用などの挽きに対応しています。刃は、コニカル刃を使っている場合が多いです。コニカル刃は、回転速度が遅く摩擦熱が起こりにくいため、コーヒーの風味が落ちにくいと言われています。ただし、刃が回転するモーター音が大きいです。

これらの製品のメリットは、簡単な操作でコーヒー豆をエスプレッソ用に挽いてくれる所です。製品にエスプレッソ用、ドリップ用、フレンチプレス用など予め設定された挽き具合の目盛りがあり、その目盛りに合わせて豆を挽くだけです。大きさも非常にコンパクトで、あまり場所を取りません。

デメリットは、プラスチックの受け皿のため、挽いた際に出るコーヒーの微粉が静電気で受け皿にかなり付着してしまいます。微粉を取り除く際は、かなり手間がかかってしまします。また、豆を挽くスピードが遅かったり、均一に挽けてなかったりすることが多いと言われています。

これらの製品が家庭用コーヒーグラインダーとして一番普及していると思われます。これ以上の性能を持つコーヒーグラインダーになると価格は、一気に跳ね上がりますので、これらを使っていて、満足できない方、自分で挽き具合を細かく設定したい方は、もっと価格の高いグラインダーに買い替えることをオススメします。

家庭用中価格コーヒーグラインダー(価格:3~6万円)

この価格帯に入るのが、アスカソ i-mini-grinder、アスカソ i-grinder、メリタ VARIO(CG-111) です。

低価格グラインダーからの買い替えの方、エスプレッソの抽出をもっとしっかり行いたい方にオススメの製品です。

低価格グラインダーでは、挽き具合の調節も単純でしたが、中価格のグラインダーになると、より細かく挽き具合を調節することが出来ます。微妙な挽き具合を調節することで、より一層美味しいエスプレッソを抽出することが出来ます。おそらくエスプレッソの味が変わったと実感できるのが、このクラスの製品以上を使用した時だと思います。

これら製品のメリットは、家庭用エスプレッソマシンで、エスプレッソの味を十分引き出させてくれるところです。低価格グラインダーでは、挽き具合を自分で細かく設定できませんでしたが、これらのグラインダーは、自分好みの挽き具合に調節可能です。挽き具合の設定はやや難しくなりますが、エスプレッソの抽出具合を見ながら、うまく挽き具合の設定を調節するとエスプレッソの味がとても美味しくなります。この挽き具合を調節する工程がこの製品の醍醐味で、エスプレッソの奥深さを感じさせてくれます。より本格的な製品なので大きさや重量もアップして、置き場所を考える必要があります。

デメリットとしては、価格が中途半端なため、このクラスの製品を購入をするよりも、もう少し頑張って高価格グラインダーを購入した方が満足感は大きいかなと個人的に思います。(要は予算の問題です)

家庭用高価格コーヒーグラインダー(価格:6~8万円)

この価格帯に入るのが、ランチリオ Rocky(ドサーなし、ドサーあり)、シモネリ Granita です。

家庭用の上級位グラインダーです。家庭用エスプレッソマシンよりも価格が高い製品です。エスプレッソ好き・ラテアート好きな方でないと、購入する機会はないかと思います。

これら製品のメリットは、挽き具合の微調整でき、なおかつ均一な挽きを実現します。エスプレッソの味を最大限に引き出してくれる製品です。グラインダーの重厚感も増して、かなり本格的な製品です。

刃のサイズも大きくなり、より早く豆を挽くことが出来ます。刃は、フラット刃なので、挽く際の摩擦熱が発生しやすいですが、細かい挽きに強いです。

また、動作音はコニカル刃と比べると静かです。この製品があれば数十万円するような家庭用兼半業務用エスプレッソマシンにも対応することが出来ます。ただし、業務用としての使用には向いていません。あくまでも家庭使用の範囲内に限ります。

ランチリオ Rockyの場合、ドサーありのタイプがありますが、家庭での使用(1日2回程度)であれば、ドサーなしの方が掃除の手間が省けて楽です。ドサーありの場合、レバーを何度引いてもドサーの隅にかなり粉が残ってしまいます。

個人的には、豆の無駄な消費を抑えられるドサーなしのタイプが良いかと思います。(ドサーのレバーをカシャカシャ引いてみたい憧れはありますが…笑)

グラインダーの故障も滅多に起こらないため、一度購入すれば何年も使用することが出来ます。長い目(ランニングコスト)で見れば、購入して損はないかと思います。これ以上の製品は業務用となってしまうため価格もサイズもケタ違いです。

デメリットは、機能面では全く問題ないのですが、やはり置き場所の確保が必要になってきます。

※これら製品以上のグラインダー(業務用)についてのご紹介は、割愛させて頂きます。

まとめ

初めてグラインダーを購入するのであれば、低価格グラインダーからの購入をオススメします。まずは、エスプレッソを美味しく抽出できるように練習しましょう。エスプレッソの抽出にも慣れてきたら、中・高価格グラインダーに挑戦してみてはいかがでしょうか。

価格の高いグラインダーになればなるほど、エスプレッソの味を最大限に引き出させてくれます。自分好みの設定ができ、エスプレッソの抽出加減をコントロールすることが出来ます。エスプレッソの抽出が上手くできると作る喜びも増えて一層楽しくなります。

以上で家庭用コーヒーグラインダーのご紹介を終わります。