ミルクピッチャー・タンパーの選び方
- 2016年10月14日更新
- 選び方
ここでは、各家庭用エスプレッソマシンに合った道具の選び方をご紹介します。家庭用エスプレッソマシンのフィルターに詰めたコーヒー粉を均等に押し固めるタンパーと、ミルクをスチームする際に使用するステンレス製のミルクピッチャーの2つの道具は必要不可欠です。
タンパーについて
まず、タンパーについて説明します。
家庭用エスプレッソマシンを購入の際には、プラスチックのタンパーが付属している場合がほとんどです。 しかし、プラスチックタンパーだと押し固めにくかったり、サイズがフィルターと合ってなかったりします。 エスプレッソの抽出をしっかりと行うには付属のタンパーではなく、ステンレス製のタンパーを購入しましょう。
家庭用エスプレッソマシンの場合、フィルターの直径サイズがメーカーによって異なっています。メーカーごとによるタンパーのサイズは以下の通りです。
- ボンマックは、直径 約49.5mm
- デロンギは、直径 約52mm
- デバイスタイルは、直径 約58mm
- アスカソは、直径 約57mm
タンパーのサイズを間違えないように注意して下さい。家庭用エスプレッソ対応のタンパーは、ステンレス製ですと、約2,000~4,000円程度の価格です。 ちょっと価格が高く感じますが、一度購入すれば長く使用できる道具となっています。
また、タンパーのベース部分(粉と接する面)の形状もフラットやCフラット、リップル、カーブなどあります。フラット形状は粉と接するベース面が平らになっています。タンピングが水平に行われているか確認しやすいです。初めてタンパーを購入される方は、フラット形状のタンパーを選びましょう。タンピングの作業に慣れてきたら、他の形状を購入してみてください。
【補足】
Cフラットは、ベースの外側部分が斜めになっており、中心部分はフラットの形状をしています。タンピングした際、外側に少し段差が付きます。これによりフィルター内で湯の向け道となりやすい外側をしっかりと守ることができ、偏った湯の浸透を防ぐことができます。
リップルは、同心円状に凹凸がついた形状をしています。凸凹の形状により湯と触れる表面積が増えて、フィルター全体に湯が浸透しやすくなります。カーブは、緩やかな山のようにベース面が丸みを帯びています。タンピングすると、表面が外側から中心に掛けてやや窪んでいる状態になります。
ミルクピッチャーについて
次は、ミルクピッチャーについて説明します。ミルクピッチャーは12oz(360ml)と20oz(600ml)のサイズが主流です。特に家庭用エスプレッソマシンを使用する場合は、スチームのパワーやノズルの長さから12ozのピッチャーが最適だと思います。
素材は、ステンレス製またはテフロン製(フッ素加工)があります。テフロン製は、ミルクの滑りが良くなるため、注ぎ分けする場合に使用することが多いです。また、テフロン製のピッチャーでラテアートをすると、ステンレス製よりもミルクが滑るような感覚が実感としてあります。ですが、人気ブランドのテフロン製ピッチャーは、ステンレス製の2倍以上の価格です。予算に余裕があるようでしたら、試しに購入されてはいかがでしょうか。
形状は取っ手の付いたピッチャーがメインですが、中には取っ手のないピッチャーもあります。取っ手のないピッチャーは、手とピッチャーとの距離が近いため、手首で振るよりも腕で振るイメージです。
まとめ
タンパーは、初めて購入するならフラット形状のタンパーをおすすめします。お持ちのエスプレッソマシンのフィルターに合ったサイズのものを購入しましょう。また、ハンドル部分の大きさや太さでタンパーの持ちやすさ・押しやすさが変わってきます。自分の手のサイズに合ったものがベストです。
ピッチャーは、どれが良い・悪いとかはありません。描くラテアートによってピッチャーを変える場合もありますが、自分が使いやすいと思うピッチャーを選ぶと良いでしょう。
あと注ぎ口の角度や取っ手の幅、重さなど、同じサイズのピッチャーでも個体差があります。その点も少し考慮してピッチャーを購入されるといいでしょう。