うちラテ

全パーツ アルミ採用でアナログ感たっぷり!ascaso Dream(アスカソ ドリーム)Love Red

ascaso Dream(アスカソ ドリーム)の使用レビューについて掲載していきます。

ascaso Dream(アスカソ ドリーム)の使用レビュー

ascaso Dream(アスカソ ドリーム)は、一般的に普及している家庭用エスプレッソマシンとは違い、価格や性能などワンランク上のマシンになります。価格からして、本気でエスプレッソやラテアートを追及したい方向けの家庭用マシンです。

外観

全体がアルミ金属で作られています。マシン上部は、カップウォーマーになっています。デロンギECO310やEC200Nとは比べ物にならないほどの質感、重量感があります。また、スイッチや温度計はアナログ感があり、レトロで味わい深いデザインです。カラーバリエーションも豊富で15色展開されているようです。

シャワーヘッド

標準のシャワースクリーン。。。フィルター径に対してお湯の当たる面積が小さい。ネットで調べると、ワイドシャワースクリーンの装着をオススメしているようだったので、追加で購入しました。

ascaso Dream ワイドシャワースクリーンの取り付け方のページ≫

ポルタフィルター

バスケット部分は金属なので熱が冷めにくく、ある程度重さがあります。グリップ部分は、先端に行くにつれ太くなっており、とても握りやすいです。

先端にはアスカソのネームロゴがエンボス刻印されています。バスケットとグリップの接合部分はネジ式でグリップ部分を回せば取り外し可能です。

フィルター

標準は、スーパークリームフィルターという特殊な構造のフィルターです。パウダー用のフィルター(1杯用/2杯用)、カフェポッド用フィルターがあります。フィルターの深さが浅いので、あまり粉を詰めることができません。また、ワイドシャワースクリーンを取り付けた場合、標準のフィルターは使えなくなります。別途、ワイドシャワースクリーン対応のフィルターを取り付ける必要があります。フィルター径は57mm。ちょっと中途半端なサイズです。

スチームノズル・スチームノブ

標準で付属しているスチームノズルは、カプチーノ用に大きく穴の空いたノズル(右側)と、ラテアート用に小さい穴が1つ空いたノズル(左側)があります。

カプチーノ用ノズルの長さは、約5.2cm、ラテアート用ノズルの長さは、約4.4cmです。


カプチーノ用のノズルは、初めに先端に小さな穴が開いたチップを取り付けてからノズルを取り付けます。ラテアート用のノズルは、チップを取り外してからノズルを取り付けます。

スチームパイプは上下には動かず、左右の動きのみで端から端までは約180度回せます。

スチームノブはマシン本体の右側についています。ノブはある程度大きいので回しやすいです。ノブの側面にはアスカソのネームロゴがエンボス刻印されています。ただ、スチームを全開にするには1回転半~2回転ぐらい回します。(※最大で約4回転)

ウォータータンク・トレイ

ウォータータンクは横スライド式です。給水はチューブを通して行われます。トレイはアルミ製でしっかりとした重さがあります。しかし、トレイの格納箇所には端に少し隙間があるので、その隙間から水が落ちそうで心配です。

スイッチ・温度計

スイッチは左から順に、スチーム、電源、抽出になります。ONにするには上から下へスイッチを切り替えます。温度計は1目盛り5℃間隔です。目盛りの表記はセルシウス度(℃)と華氏(°F)があります。

付属品

付属品は以下になります。

  • ポルタフィルター1つ
  • パウダー用のフィルター(1・2杯用)
  • カフェポッド用フィルター
  • スチームノズル(1つ穴)
  • スチームノズル(カプチーノ用)
  • スチームチップ
  • アルミタンパー
  • コーヒースプーン
  • スイッチキャップ
  • 取扱説明書(日本語なし)
  • クイックガイド
  • スケール除去用粉末洗剤

マシン内部

マシン内部を見たいときは、シャワーヘッド付近のネジを2か所外して、マシン上部(カップウォーマーとなる部分)の蓋を持ち上げます。

以上で、簡単ではありますが各パーツのご紹介を終わります。

使いやすさ

デロンギやボンマックなどのマシンと比べると、エスプレッソの抽出やスチームの威力・安定性など断然に性能が上がっています。あなたのオペレーション次第で、エスプレッソの味が劇的に美味しくなります。

マシンには温度計が内臓されており、抽出温度やスチームの温度を確認できるため、操作開始のタイミングが分かり易いです。

スチーム

スチームは、デロンギやボンマックに比べて安定しています。スチームのパワーもそこそこあるため、12ozピッチャーでのスチームは余裕で出来ます。20ozピッチャーの場合、ギリギリスチームは出来きますが、ノズルが短いのでちょっと難しいです。

ラテアート用にきめ細かなフォームを作るには、スチームノズルは1つ穴のタイプで行います。または、カプチーノ用の1つ穴ノズル(ネジ式の小さい穴が開いた部品)だけ、装着してスチームを行います。

動作音

家庭用のマシンなのでお湯を抽出する際にそれなりのポンプ音がします。日中はそれほど気になりませんが、夜は音が響いてしまうので使用を控えた方がいいかと思います。
スチームに切り替えると、「コン、コン、コン」とマシンから音がしますが、マシンの仕様なので故障ではありません。

メンテナンス

マシン本体のメンテナンスは、使用後にお湯の抽出口からお湯を一度出すのと、スチームノズルの清掃を行います。フィルターは、台所用洗剤を付けたスポンジでコーヒーの油分を取りましょう。そして数か月に1回の頻度でマシン内の清掃(石灰の除去)をおこないます。頻繁に使用する場合は、上記のメンテナンスで十分だと思います。

耐久性

それほど頻度が多くなければ、1~3年程度は問題なく使用できると思います。ただ、スチームノブの軸辺りの潤滑油がなくなり、ノブを回すと「キー、キー、キー」と音がしますので、スチームノブ専用のグリスを塗布します。

使用期間中に1度温度計やサーモブロック部品が壊れてしまいましたが、無償修理期間内でしたので、正規販売代理店に問い合わせて無償で修理して頂きました。このクラスのマシンになると修理費用も高額となりますので、正規販売代理店から購入することをオススメします。

コストパフォーマンス

価格は約10万円なので、なかなか手の出せない金額です。本格的に自分でエスプレッソを抽出したい方・本格的にラテアートをやりたい方にオススメします。

また、同じくらいの価格帯でランチリオ シルビアがあります。性能的にはあまり差はないと思いますが、スチームノズルの長さやフィルター径の違いなどがあります。

あと、アスカソには温度計が付いていますが、シルビアの場合温度計が付いていません。(※シルビアをカスタマイズしてP.I.D制御している方もいらっしゃるようです。)